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地盤調査と地質調査の違いとは?|岩手の専門会社が工程をわかりやすく解説

「地質調査と地盤調査は何が違うのか」名前は似ていても、目的も調べる範囲も異なります。地盤情報は構造物の安全性やコストを左右するため、調査選びは重要です。本記事では、地質調査とは何かという基本から、地盤調査との違い、ボーリング調査の工程、費用の目安、失敗しない地質調査会社の選び方までを、岩手の専門会社が実務目線で解説します。
この記事でわかること
- 地質調査と地盤調査の違い:目的・範囲・対象・手法の違いを一覧表で整理
- 地質調査の主な種類:ボーリング調査・標準貫入試験・物理探査の特徴と使い分け
- 地質調査ボーリングの工程:調査計画の立案から報告書作成までの7ステップ
- 標準貫入試験とN値:JIS A 1219に基づく試験方法と、N値からわかること
- 費用と期間の目安:費用が変動する要因と、見積もりを取るときの考え方
- 調査会社の選び方:技術者・実績・品質管理など5つのチェックポイント
- 岩手県で相談できる専門会社:地域密着の共同地質センターの体制と実績
地質調査とは?地盤調査との違いをわかりやすく解説

地質調査とは、地面の中の地層構成や岩盤の性質、地下水の状態などを調べ、土木・建築・防災に必要な地盤情報を得るための調査です。対する地盤調査は、その土地が建物や構造物を安全に支えられるか(支持力や沈下・液状化のリスク)を確認する調査を指します。
両者の関係は、次のように整理するとわかりやすいでしょう。地質調査は「地面の中がどうなっているか」を広く深く把握する調査であり、地盤調査は「この地盤で建てて大丈夫か」を判定する調査です。ダムやトンネル、斜面、橋梁基礎などの大規模な土木構造物では、地層や岩盤を詳細に調べる地質調査が欠かせません。一方、戸建て住宅や小規模建築では、地盤の強さを確認する地盤調査が中心となります。
地質調査と地盤調査の違い【一覧表】
主な違いを観点別に整理すると、以下のようになります。
| 観点 | 地質調査 | 地盤調査 |
| 主な目的 | 地層・岩盤・地下水など地中の構造を把握 | 建物・構造物を支えられるかを判定 |
| 調べる範囲 | 広範囲・深部まで | 建築予定地の支持力・沈下・液状化 |
| 主な対象 | ダム・トンネル・斜面・橋梁などの土木構造物の基礎 | 戸建て住宅・小規模建築の基礎 |
| 代表的な手法 | ボーリング調査・標準貫入試験・物理探査・孔内試験 | ボーリング調査・スクリューウエイト貫入試験・平板載荷試験・室内土質試験標準 |
| 主な成果物 | 地質断面図・柱状図・地質報告書 | 地盤調査報告書・地耐力の評価 |
どちらの目的でも、地中を直接確認できるボーリング調査が基盤となる点は共通しています。なお、地盤の品質を評価する専門資格としては、2013年に制度化された「地盤品質判定士」もあります(地盤品質判定士協議会)。
(出典:地盤品質判定士協議会)
地質調査の主な種類|ボーリング調査・標準貫入試験・物理探査

地質調査の代表的な手法は、大きく「ボーリング調査」「標準貫入試験」「物理探査」の3つに分けられます。目的や構造物の規模、求める精度によって、これらを単独または組み合わせて実施します。
主な調査手法の比較【一覧表】
| 手法 | 概要 | 精度 | 向いている用途 |
| ボーリング調査 | 孔を掘削し、地層と土のサンプルを深さ方向に直接確認 | 高い | 土木構造物・建築基礎の設計基礎資料 |
| 標準貫入試験 | 弾性波や電気抵抗で地中を推定(掘削しない) | 高い | 地盤の締まり具合・地耐力の把握 |
このうち、設計の根拠となる精密なデータが必要な現場では、ボーリング調査が中心的な役割を担います。地面に円筒状の孔を掘削し、地層の境界や土のサンプルを直接確認できるため、土木構造物や建築基礎の設計に必要な詳細データが得られるからです。次章では、その工程を具体的に見ていきましょう。
(出典:産総研 地質調査総合センター「ボーリング|地質を学ぶ、地球を知る」)
地質調査ボーリングの工程|計画から報告書まで7ステップ

地質調査ボーリングは、思いつきで穴を掘る作業ではありません。調査目的の整理から報告書の作成まで、一連の工程を計画的に進めることで、はじめて設計に使える地盤情報になります。共同地質センターでの一般的な流れは、次の7ステップです。
- 調査計画の立案:構造物の種類・規模、既存の地形図や地質資料をもとに、調査位置・深度・試験項目を設計する。
- 仮設・搬入:ボーリングマシンや資機材を現場へ搬入する。地形勾配が急な山地では、モノレールや簡易索道を架設して搬入することもある。
- 掘削(ボーリング):ボーリングマシンで地面に孔をあけ、地層を掘り進める。
- 標準貫入試験・サンプリング:一般に深さ1mごとに標準貫入試験を行い、地盤の強度(N値)を測定しながら土のサンプルを採取する。
- 各種原位置試験:必要に応じて孔内水平載荷試験や透水試験などを実施し、地盤の変形特性や透水性を確認する。
- 室内試験・データ整理:採取した試料を用いて室内土質試験を行い、土質を分析する。
- 報告書の作成:柱状図や断面図にまとめ、地盤情報として報告書を作成する。
水上や海上での調査では、台船や鋼製やぐらといった仮設が加わります。共同地質センターは、震災復興の防潮堤・護岸の復旧調査や、洋上風力発電の基礎地盤調査など、水上ボーリングの実績を数多く有しています。また、地すべり調査などで、地質リスク評価や脆弱層の性状評価などが求められる高品質ボーリングにも対応できる技術力を保有しています。
(出典:株式会社共同地質センター「事業案内」)
標準貫入試験とN値でわかること
ボーリング調査の要となるのが標準貫入試験です。標準貫入試験は、地盤の硬軟や締まり具合、土層の構成を判定するためのN値を得る試験で、日本産業規格 JIS A 1219「土の標準貫入試験方法」として方法が定められています。
試験の手順は規格で明確に決まっています。質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させてサンプラーを地盤に打ち込み、本打ち30cmに要した打撃回数がN値です。数値が大きいほど地盤は硬く締まっており、小さいほど軟らかいことを意味します。N値は地盤の硬軟を定量的に示す指標として、支持層の位置や基礎形式の選定など、設計判断の基礎データに用いられています。
ここで押さえておきたいのは、N値はあくまで地盤の相対的な強度を示す指標であり、それ単独で全ての設計が決まるわけではない、という点です。土質試験や原位置試験の結果と組み合わせて総合的に評価することで、はじめて安全な設計につながります。
(出典:一般社団法人 地盤工学会「JIS A 1219 土の標準貫入試験方法」)
地質調査・ボーリング調査の費用相場と期間の目安

地質調査の費用は、調査の種類・深度・本数・現場条件によって大きく変動するため、一律の相場を示すことは困難です。同じボーリング調査でも、掘削深度が深いほど、また調査機材の搬入が難しい立地ほど費用は上がります。山地でのモノレール架設や水上での台船仮設が必要な現場では、仮設費が別途発生します。
住宅向けのボーリング調査であれば1本あたり数十万円程度が一つの目安とされますが、マンションや商業施設などは3~4本のボーリングが必要となります。また、橋やトンネルなどの土木構造物を対象とした調査は規模も内容も異なり、住宅の相場をそのまま当てはめることはできません。戸建て住宅の場合は着手後10日~1ヶ月程度で報告書を作成しますが、正確な費用と期間は、調査目的と現場条件を伝えたうえで見積もりを取るのが確実です。予算と工期を早期に固めたい場合は、計画段階で調査会社に相談することをおすすめします。
失敗しない調査会社の選び方
地質調査会社を選ぶ際に確認したいのは、価格の安さよりも「技術力」と「対応範囲」です。地盤情報は構造物の安全性を左右するため、正しい調査手法の選定や根拠となるデータの品質が何より重要になります。調査会社を比較するときは、次の5つのポイントを確認するとよいでしょう。
調査会社選びの5つのチェックポイント
| チェックポイント | 確認する内容 |
| ①有資格の専任技術者 | 地質調査技士・技術士(応用理学)・地盤品質判定士などの在籍数 |
| ②一貫対応力 | 調査計画から現場管理、報告書作成まで自社で対応できるか |
| ③難現場の実績 | 山地・水上・狭隘地など条件の厳しい現場での経験 |
| ④品質管理体制 | 地盤情報検定など第三者評価への対応 |
| ⑤地域密着性 | 現地に拠点があり、迅速に対応できるか |
特に重視したいのが、①の有資格者の在籍です。地質調査技士や技術士(応用理学)、地盤品質判定士といった資格者の人数は、技術力を測る客観的な指標になります。共同地質センターの場合、地質調査技士17名、技術士(応用理学)1名、地盤品質判定士1名などの有資格者が在籍しています。加えて、東北地質調査業協会が認定する「ボーリングマイスター(匠)」の資格者2名が所属し、従来工法では採取が困難な高品質ボーリングにも対応します。
岩手県の地質調査なら地域密着の共同地質センター

岩手県で地質調査を検討するなら、地域の地盤特性と災害復旧の実務を熟知した地元企業に相談するのが近道です。株式会社共同地質センターは、盛岡市に本社、北上市に事業部を構え、久慈・宮古・一関にも営業所を置く、岩手県密着の地質コンサルタント会社です。
同社は、1975年設立の株式会社共同地質コンパニオンと1989年設立の株式会社東北地質センターが2021年10月に合併して誕生し、東北でも有数の自社稼働マシン台数を有しています。事業は「調査」「仮設」「工事」「試験」の4部門体制で、土質・地質・岩盤調査から海上・水上ボーリング、さく井工事、各種土質試験までを一貫して手がけます。震災復興の防潮堤・護岸調査や洋上風力発電の基礎地盤調査など、岩手ならではの現場で培った実績が強みです。当社では、地質調査と地盤調査の両方に特化した部署を配置して対応しています。地盤調査から報告書作成までワンストップで任せたい場合、地域密着で相談しやすい体制が整っています。
地質調査・地盤調査に関するよくある質問【FAQ】
Q1. 地質調査と地盤調査の違いは何ですか?
A. 目的によります。ダム・トンネル・橋梁などの土木構造物の設計には、地層や岩盤を詳しく調べる地質調査が中心になります。戸建て住宅など建物の支持力確認には地盤調査が向いています。調査手法の判断に迷う場合は、構造物の種類と規模を伝えて調査会社に相談するのが確実でしょう。
Q2. ボーリング調査ではどのくらいの深さまで掘りますか?
A. 構造物の種類や支持層の深さによって異なります。堅固な支持層に到達する深さまで掘削するのが基本で、対象や地盤条件に応じて計画段階で深度を設計します。
Q3. N値とは何ですか?
A. 標準貫入試験で測る、地盤の硬さを示す数値です。質量63.5kgのハンマーを76cm落下させ、30cm打ち込むのに要した打撃回数を指します(JIS A 1219)。数値が大きいほど地盤は硬く締まっています。
Q4. 岩手県内であれば現地調査に対応してもらえますか?
A. 共同地質センターは盛岡・北上を拠点に、久慈・宮古・一関の営業所を含めて岩手県内の現場に対応しています。山地や水上など、条件の難しい現場のご相談も可能です。
また、岩手県内だけではなく、東北6県での対応も可能です。
まとめ|地質調査と地盤調査を正しく理解し、最適な調査会社を選ぶ
地質調査と地盤調査は、目的と調べる範囲が異なります。本記事の要点を整理すると、次の通りです。
- 地質調査は地層・岩盤・地下水を広く把握する調査、地盤調査は建物を支えられるかを判定する調査
- 精密なデータが必要な現場では、地中を直接確認するボーリング調査が基盤となる
- 標準貫入試験のN値は地盤の硬軟を示す重要な指標だが、他の試験と合わせて総合的に評価する
- 費用は現場条件で大きく変動するため、計画段階での見積もり相談が確実
- 会社選びでは、価格より有資格の技術者・一貫対応力・難現場の実績・品質管理・地域密着性を確認する
岩手県で地質調査・ボーリング調査を検討している場合は、地域密着で技術者体制の整った共同地質センターが有力な選択肢になるでしょう。調査計画の段階からの相談にも対応しています。
お問い合わせ|株式会社共同地質センター
| 項目 | 内容 |
| 社名 | 株式会社共同地質センター(株式会社ジャパンクリエイトグループ) |
| 本社 | 〒020-0812 岩手県盛岡市川目第11地割4番地の2/TEL:019-653-2050 |
| 北上事業部 | 〒024-0004 岩手県北上市村崎野15地割207番20/TEL:0197-66-6575 |
| 営業所 | 久慈・宮古・一関 |
| 創立/設立 | 1975年6月2日/2021年10月1日(2社合併) |
| 資本金/従業員数 | 1,680万円/39名 |
| 事業内容 | 地質調査・仮設・さく井工事・各種試験 |
| 許可登録 | 地質調査業(第1069号)/建設コンサルタント業(第8839号)/建設業(とび・土工・管・さく井)/測量業(第22845号) |
| 加盟団体 | (一社)東北地質調査業協会 ほか |
| 公式サイト | https://kyodo-cc.jp/ |
