JCG业务专栏

【就労継続支援A型】障害をもつ方が実際に行う仕事内容について解説

「障害があっても働ける仕事はあるの?」「A型事業所では実際にどんな作業をするの?」就労を考える障害のある方やご家族の疑問に、本記事がお答えします。就労継続支援A型は、雇用契約を結び最低賃金以上で働ける福祉サービスです。仕事内容・対象者・働くまでの流れを一次情報にもとづいて整理し、千葉県市川市のA型事業所「ピアてらす」の実際の作業例も紹介します。

この記事でわかること

  • A型の仕組み:就労継続支援A型とは何か、就労継続支援B型との違い
  • 仕事内容:A型事業所で実際に行う作業内容の具体例
  • 向いている人:障害者向けの仕事としてA型がおすすめな理由と選び方
  • 対象者・利用者:就労支援A型を利用できる人の条件
  • 働くには:A型事業所で働くまでの支援と利用の流れ(2025年以降の最新制度も) 
  • 長く働くコツ:仕事が続かない悩みへの向き合い方と、働く1日の流れ
  • ピアてらす:千葉県市川市の就労継続支援A型事業所の特徴

就労継続支援A型とは?障害があっても働ける仕事の仕組み

作業台の上で、2人の人物がカプセル容器や小袋を扱っている。片方はヘアキャップと手袋を着用し、もう片方はマスクとエプロンを着用している。作業台には青いカプセル容器が入ったかごや、小物が入ったかごが置かれている。

就労継続支援A型とは、障害や難病により一般企業で働くことが難しい方が、事業所と雇用契約を結んで働ける障害福祉サービスです。障害者総合支援法にもとづく制度で、労働基準法や最低賃金法が適用されるため、その地域の最低賃金以上の給料が保証されます。

同じ「就労継続支援」でも、A型とB型では働き方が大きく異なります。A型は雇用契約を結ぶ「雇用型」、B型は雇用契約を結ばない「非雇用型」です。両者の主な違いを整理しました。

観点就労継続支援A型就労継続支援B型
雇用契約あり(雇用型)なし(非雇用型)
最低賃金適用され、最低賃金以上を保証適用外
全国平均(月額・令和5年度)86,752円22,649円
対象年齢原則18歳以上65歳未満年齢制限なし
働き方決まった時間の勤務が基本体調に合わせて柔軟

A型の全国平均賃金は月額86,752円で、前年度の83,552円から上昇しました(令和5年度実績、対前年比103.8%、集計4,388事業所)。千葉県のA型平均賃金は月額78,197円です。

(出典:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について」

この金額は「フルタイムの月給」ではなく、1日4〜5時間などの短時間勤務も含めて全利用者を平均した数字である点に注意が必要です。勤務時間を延ばせる事業所なら、収入もその分増えていきます。

就労継続支援A型の仕事内容|A型事業所の作業内容を具体的に解説

ヘアキャップと手袋を着用した人物が、作業台の上で小袋を扱っている。作業台には青いカプセル容器が入ったかごや、ピンク色の小物が入ったかごが置かれている。奥には別の人物が座っている。

A型事業所の仕事内容は、軽作業を中心に、清掃・PC作業・製造・接客まで幅広いのが実態です。作業内容は事業所ごとに異なるため、「A型=単純作業ばかり」と決めつける必要はありません。代表的な作業を種類別に見ていきましょう。

  • 軽作業:商品の袋詰め、シール貼り、梱包、部品の組み立て・仕分けなど。マニュアルに沿って進められ、対人対応が少ないため始めやすい作業です。
  • 清掃:オフィスや施設内の清掃、施設外での清掃業務など。
  • PC・事務作業:データ入力、アンケート集計、書類作成、Web関連の簡単な作業など。
  • 製造・ものづくり:菓子やパンの調理、雑貨や日用品の製作など。
  • 接客・販売:カフェの調理・配膳、店舗での品出しや接客など。

このうち軽作業は、A型事業所で多く取り入れられている作業です。臨機応変な対応を求められる場面が少なく、静かな環境で黙々と取り組みたい方に向いています。

具体例として、千葉県市川市の就労継続支援A型事業所「ピアてらす」では、ガチャガチャ(カプセルトイ)のカプセル生産を中心に軽作業を行っています。作業で組み立てたカプセルは、店舗や企業の事務所へ発送されます。単純作業を、静かな環境で落ち着いて進めたい方に適した仕事内容といえるでしょう。

(出典:障害者就労継続支援A型 ピアてらす(ジョブメドレー掲載情報)

障害者向けの仕事でA型がおすすめな理由|障害者の仕事はどう選ぶ

エプロンを着けた人物が、室内でカプセルトイ機のハンドルを回している。隣には黒い電気ポットが置かれ、壁には「消火器」と書かれた表示がある。

障害者向けの仕事を探すうえで就労継続支援A型が選択肢になりやすいのは、「働く場」と「支える体制」が一体になっているからです。障害への理解があるスタッフのサポートを受けながら、最低賃金以上の給料を得て働けます。障害者の仕事としてのA型は、一般就労の前段階としても、安定して働き続ける場としても機能します。

A型が向いているのは、次のような方です。

  • 一般就労には不安があるが、支援があれば働きたい方
  • 生活リズムを整えながら、決まった時間に働きたい方
  • 軽作業など、対人対応の少ない仕事から始めたい方
  • 最低賃金以上の収入を得て、経済的な自立に近づきたい方

一方で、A型は事業所ごとに仕事内容・賃金・雰囲気の差が大きいのも事実です。おすすめの仕事に出会うには、事業所選びが欠かせません。見学・体験のときに、次の点を確認しましょう。

チェックポイント見るべき点
仕事内容自分の障害特性・興味に合う作業か
勤務時間1日何時間から働けるか、延ばせるか
賃金時給と平均賃金の実績
支援体制サービス管理責任者や支援員のサポート、通院への配慮
雰囲気見学・体験で実際に確かめられるか
経営の安定性生産活動が続けられているか

なお、令和6年度(2024年度)の障害福祉サービス等報酬改定では、A型事業所の生産活動の収支がより重視されるようになりました。運営が安定しているかどうかも、長く働ける事業所を選ぶうえで確認しておきたいポイントです。

(参考:厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定」/就労継続支援A型のスコア方式見直し

就労支援A型の対象者・利用者|どんな人が利用できる?

白いヘアキャップと手袋を着用した人物が、倉庫のような場所で段ボール箱に入った青いカプセル状の物を扱っている。

就労支援A型の対象者は、原則18歳以上65歳未満で、雇用契約にもとづく就労が可能と見込まれる障害のある方です。身体障害・知的障害・精神障害・発達障害があり、一般企業への就労が難しい方が利用者の中心となります。

厚生労働省は、就労支援A型の利用者として次のようなイメージを示しています。

  • 特別支援学校を卒業し就労を希望するが、一般就労には体力や職業能力が不足している方
  • 一般企業で働いていたが、体力や能力などの理由で離職し、再び就労の機会を通じて能力を高めたい方
  • 施設を退所し就労を希望するが、一般就労には体力や職業能力が不足している方

(参考:厚生労働省「障害者の就労支援について」/就労継続支援A型の対象者

障害者手帳がなくても、医師の診断書や定期的な通院が確認できれば利用できる場合があります。利用できるかどうかは、最終的に市区町村が必要性を判断して支給決定を行うため、まずは事業所や自治体の窓口に相談するとよいでしょう。障害年金を受給している方でも、状況によってはA型で働きながら年金を受け取れる場合があります。

A型事業所で働くには?障害のある方の仕事探しと支援・利用の流れ

机を挟んで、白いシャツを着た男性と白いセーターを着た女性が向かい合って座っている。男性は紙の上に手を置き、女性は椅子に座って男性の方を向いている。机の上には書類、卓上カレンダー、時計のような物が置かれている。

A型事業所で働くには、事業所を探して見学・体験し、市区町村へ利用を申請するという流れをたどります。障害のある方の仕事探しと、福祉サービスとしての利用手続きを同時に進めるイメージです。一般的な流れは次のとおりです。

  1. 事業所を探す(障害福祉サービスの検索サイト、ハローワーク、相談支援事業所など)
  2. 気になる事業所を見学・体験する
  3. 市区町村の障害福祉担当窓口へ利用を申請する
  4. 障害支援区分の認定調査、サービス等利用計画の作成が行われる
  5. 支給決定を受け、障害福祉サービス受給者証が交付される
  6. 事業所と雇用契約を結び、利用(就労)を開始する

自分に合う事業所を選ぶうえで、見学・体験のステップはとくに大切です。実際に見て・体験することで、仕事内容や雰囲気が自分に合うかを確認したうえで利用を始めた利用者は少なくありません。

利用の入口となる制度も動いています。2025年10月からは、新たに就労継続支援B型を利用する方は、原則として「就労選択支援」(本人の希望や適性を短期間で整理するアセスメント)を先に受ける仕組みになりました。就労継続支援A型については、2027年(令和9年)4月から新規利用者に原則必要となる予定で、現時点では必須ではありません。今後A型の利用を考える方は、この制度も念頭に置いておくと安心です。

(出典:愛知県「就労選択支援について」(厚生労働省の方針を掲載)

仕事が続かない…障害のある方がA型で長く働くために|仕事の体験イメージと1日の流れ

作業台の前で、ヘアキャップやエプロン、手袋を着用した人たちが、かごに入ったカプセルを扱っている様子。

「仕事が続かない」と悩む障害のある方にとって、A型事業所は続けやすさを支える仕組みが整った選択肢です。障害への理解があるスタッフが体調や理解度に合わせてサポートし、決まった時間の勤務で生活リズムを整えやすいためです。通院への配慮を受けながら働ける点も、一般就労との違いといえます。

参考までに、A型事業所で働く1日の流れの一例を紹介します。仕事の体験イメージとして参考にしてください。

時間帯過ごし方の一例
午前出勤・朝礼・体調確認 → 軽作業やPC作業
昼休憩
午後作業の続き → 片付け・振り返り → 退勤
職員が来訪者に書類を見せながら説明・確認をしている様子。机上にはファイル、筆記具、書類、ノートパソコン、飲料ボトルなどが置かれている。

無理のないスケジュールで働けるため、「一般企業では続かなかった」という方でも、自分のペースをつかみながら就労を継続しやすくなります。もちろん、仕事内容や雰囲気が自分に合っているかどうかが継続のカギを握ります。実際の働き心地は、見学・体験で確かめるのが確実です。

ピアてらす|千葉県市川市の就労継続支援A型事業所

作業室内で、ヘアキャップやエプロンを着用した複数の人が、番号札の付いた作業台に座って手元のカプセルを仕分け・作業している様子。

ピアてらすは、「同じ障がいをもつ仲間(Peer)が、互いに助け合いながら成長する」ことを大切にする、千葉県市川市の就労継続支援A型事業所です。2020年12月の開設以来、精神障害をはじめさまざまな障がいのある方が働いており、一般企業への就労者も生まれています。

ピアてらすの特徴は次のとおりです。

  • 落ち着いて取り組める仕事:ガチャガチャ(カプセルトイ)のカプセル生産を中心とした軽作業。単純作業を静かな環境で黙々と進めたい方に向いています。
  • 一般就労への橋渡し:作業を通じてスキルを高め、一般企業への就労を目指せる環境。
  • アクセスしやすい立地:東京メトロ東西線「妙典」駅南口より徒歩約10分。
  • 仲間と支え合う理念:「共に支え 共に助け合い 共に発展する」の理念のもと、7つの基本方針を掲げて運営。

見学・体験は随時受け付けています。「一般就労を目指したい」「単純作業を静かな環境で続けたい」という方は、まず一度、事業所の雰囲気を見学してみてください。

(出典:障害者就労継続支援A型 ピアてらす(ジョブメドレー掲載情報)

よくある質問【FAQ】

Q1. 就労継続支援A型と障害者雇用(一般就労)は何が違いますか? 

A. A型は福祉サービスとして支援を受けながら働く点が特徴です。障害への理解があるスタッフのサポートや通院への配慮を受けられ、一般就労より手厚い支援環境で働けます。将来的に一般就労を目指す足がかりにもなります。

Q2. 就労継続支援A型の利用にお金はかかりますか? 

A. 障害福祉サービスの利用者負担には、世帯の所得に応じた月額上限が設けられています。生活保護世帯・低所得世帯は負担上限が0円になるなど、多くの方が自己負担を抑えて利用できる場合があります。詳しくは市区町村の窓口でご確認ください。

Q3. 障害者手帳がなくても利用できますか? 

A. 手帳がなくても、医師の診断書や定期的な通院が確認できれば利用できる場合があります。利用の可否は市区町村が判断するため、まずは事業所や自治体に相談してみてください。

Q4. 障害年金をもらいながらA型で働けますか? 

A. 働ける場合があります。A型で雇用契約を結んで働いても、障害年金の受給要件を満たしていれば、引き続き年金を受け取れる場合があります。個別の状況は年金事務所などにご確認ください。

Q5. A型で働きながら一般就労を目指せますか? 

A. 目指せます。A型は生産活動を通じて職業スキルを高め、一般就労への移行を支援することも目的の一つです。実際に、A型から一般企業へ就職する方もいます。

まとめ|就労継続支援A型は障害があっても働ける仕事の選択肢

作業室内で、ヘアネットや手袋を着用した複数の人が、机に並んで座り、色のついたカプセルのようなものを仕分けている。
  • 就労継続支援A型は、雇用契約を結び最低賃金以上で働ける障害福祉サービス(全国平均賃金は月額86,752円/令和5年度)
  • 仕事内容は軽作業を中心に、清掃・PC作業・製造・接客まで幅広い
  • 対象は原則18歳以上65歳未満で、一般就労が難しい障害のある方
  • 働くには、事業所の見学・体験を経て市区町村へ利用を申請する(A型は2027年4月から就労選択支援が原則必要になる予定)
  • 事業所ごとの差が大きいため、見学・体験で自分に合うかを確かめることが大切

「障害があっても働ける仕事を見つけたい」「仕事が続かない悩みを解消したい」という方にとって、就労継続支援A型は現実的な選択肢です。まずは気になる事業所を見学し、実際の作業や雰囲気を体験することから始めてみましょう。

お問い合わせ|株式会社ピアてらす

項目内容
事業所名ピアてらす(就労継続支援A型事業所)
法人名株式会社ピアてらす
所在地〒272-0114 千葉県市川市塩焼2-13-15
アクセス東京メトロ東西線「妙典」駅南口より徒歩約10分
電話047-315-6380
FAX047-397-0314
開設2020年12月
定員20名
対象精神障害をはじめ、さまざまな障がいのある方
営業時間9:00〜18:00
定休日土・日・祝、その他会社カレンダーによる
経営理念共に支え 共に助け合い 共に発展する
公式サイトhttps://www.peerterrace.jp