イチから学べる環境が魅力でした。

まずは、指導員として昨年から勤務されている丹治さんにお話をお伺いしました。

「この20数年間は事務員として働いていましたが転職を決意。新しい世界で働いてみたいと考えていたところ、資格無しでも働ける守口誠翔園の求人を見付けました。元々少し興味を持っていた世界で、オープニング募集でイチから学べる環境であることを知り、すぐに応募しました。入社して最初は右も左も分かりませんでしたが、利用者は親しみやすい方ばかりで、自然と前向きに頑張ることができました」。

「仕事が楽しい」と思ってもらえるのが嬉しい。

利用者さんと関わる上で、今大切にしていることをお聞きしました。

「毎日気さくに話をしてくださる方が多いですが、途中で話を止めないようにしています。まずは全て聞き、分からない事には丁寧に答えています。逆に自分からあまり話さない方に対しては、毎日提出してもらう日報を活用。不安に感じた事などを書いてくれている時には、それぞれに合わせて声を掛けています。また、利用者の中には時間や数へのこだわりが強い方もいらっしゃいます。それぞれの個性を理解した上で、声掛けのタイミングや、毎日の作業内容・座席決めにも気を付けています。このような配慮の中、日報に『仕事が楽しい』『もっと働きたい』と書かれているとすごく嬉しいです。“ほかに自分にできる事はないか”と次のやりがいにもつながっています。利用者の成長を感じられるこの仕事は魅力がいっぱい。もっと知ってもらえる機会を作りたいです」。

未経験スタートながら、利用者と真剣に且つ楽しく向き合っていることがよく分かります。また、取材中も仕事中もパッと花咲くような笑顔が素敵だった丹治さん。この笑顔が、利用者に安心感を与え、仕事に対する積極性を高めているのではないかと感じました。

きっかけは家族でした。

これまで様々な業界の仕事を経験してきた森川さん。この仕事を始めたきっかけは…お子様だったそうです。

「子供と病院や特別支援学校に行く機会が多く、同じ境遇の親子との交流もよくありました。子供の将来に不安をもつ保護者の話を聞くうちにふと、この子たちが将来安心して働ける場所を作れないかと考えました。しかし経験もなく、何をどうしたらいいのか全てが手探り状態。利用者を集めるのも一苦労でした。SNSや今までの人脈を駆使し、少しずつ見学に来られる方が増え始めました。現在は10~50代迄の幅広い年代の方々が在籍しています。頼られたり頼りにされたりと、利用者同士が良い雰囲気で作業を進めてくれています。また昨年、グループインした事は嬉しい変化でした。作業件数の増加や人員の提供、利用者が一般企業に就労できるようになるための研修先のご紹介など、手厚いサポートを受け、私たちだけではできなかったことが実現できています」。

誰もが幸せになれる“循環型社会”を目指して。

「守口誠翔園では、企業から回収した紙ごみをリサイクルして名刺やハガキを作っています。企業は紙ごみを減らすことができ、利用者は仕事をすることができる、さらに物づくりで地域の活性化も図ることができる。トータルwinです。作業内容に紙漉きを選んだのは、このように誰もが潤える仕組みを作りたかったからです。就労者が増えれば国の経済発展にも貢献できます。私たちはこれを“循環型社会”と呼び、この輪をもっと広げていきたいと思っています。まずは、守口誠翔園があるこの商店街や地域から始めるつもりです。商店街には、閉店や後継者問題で悩んでいるお店もあります。お世話になっているこの地域を、もっと活性化させるアイデアはありますが…まだ秘密です(笑)。就労支援施設だけでは終わりません。これからを楽しみにしていてください」。

守口誠翔園は、障がいや難病を持つ子供の保護者としての温かい想いから始まった事業所です。地域やグループ会社など様々な方に支えられながら、安定した運営をされていました。また、現状にとどまらない次のステップへの熱い想いも垣間見え、これからの展開にも期待が膨らみます。