ベトナムを舞台に新規事業の確立を
これまで、数多くの経営戦略、人材業界の海外活動や新規事業の立ち上げを経験する、海外事業グループの担当役員である代表取締役の安達副社長。様々な事業プランのスタートをきってきた経験による佇まいには大人のかっこよさがうかがえます。
海外事業と聞くと花形的なイメージを持たれることが多いですが、実際にゼロから立上げを始めると大変なことが多かったと語る安達副社長。
国によって法律や文化、習慣も大きく違い、日本の感覚で行動するとマナー違反になることも……。
しかし、ベトナム現地の内情を知っていくうちに、より早く事業として成り立たせないといけないと感じ、当初、2~3年で立ち上げる計画を前倒しで行い、わずか1年で立ち上げる事に成功しました。
「実はベトナムの大学には日本の大学のような就職課などはなく、ベトナムの大学生達は、卒業後に自分たちでしごとを探してるんです」
就職課などが整備されていないベトナムの大学では、すべて一人で始めないといけない。専門分野を活かした仕事情報が少なく、外資系企業でチャンスをつかむ機会も乏しいので、学生自身が思い描く就職をするのは本当に大変なことだったと思います。
ベトナムの大学から、現地の就業事情を聞いた時、ベトナムには頭がよく熱意があっても就職ができていない学生がいる事に気づきました。もちろん、就業を目的とした人材の育成プログラムを制作するのは苦労しましたが、「より早く学生たちの支援をしたい」、「ファーストキャリアを日本の企業で、という志高い学生にしごと探しの手助けをする」という思いがこの事業のスタートになったのではないかと思います。
立ち上げから2年、約30名の外国人大学生と日本企業とをマッチングしてきました。
海外の学生が自身の専門性を活かせるしごとに就き、企業は優秀な人材を獲得する、
「ひと」と「しごと」を繋ぐことで喜ばれる。海外事業には、人材ビジネスの醍醐味が集約されていました。
「今後も同様のビジネスモデルを人材業界各社に先駆けて、ASEAN地域を主眼に事業展開し、将来的には、当社の中核事業にしていきたいですね。」
将来像を語る安達副社長のもと、事業のマネジメントを行い現場の指揮を執っている小林次長にも、お話を伺ってみました。
わたしたちのしごとはベトナム国家大学『ホーチミン市校工科大学』と連携し、日本就業を望む学生に、日本語をはじめ日本の慣習やビジネスマナーなどを学んでいただき、日本の企業へ紹介する事業を行っています。
志の高い優秀な理系学生を1名でも多く日本企業へ
国内では新規営業を中心に行っていますが、新卒採用が年々厳しくなっているという企業の声を聞く中で、日本にいる留学生や海外大学からの採用ニーズが高まっていることを肌で感じるようになってきました。ベトナムへの訪越時には、学生に日本の市場状況や企業情報などを発信すると共に、自身の体験談をもとにした「日本でしごとをする上で大切なこと」などを小林先生?として授業で伝えています。
学生たちは、日本では定年まで働きたいという志を持っており、日本人よりも日本のことを良く知っているなと思うことも多々あります。明るい人柄の学生が多く、日本語もハイスピードで覚えていく能力の高さには、紹介することへの頼もしさを覚えるばかりです。
このような志の高い優秀な理系学生を1名でも多く日本企業へ紹介できるよう、また、受け入れた企業に喜んでいただけるよう、日々活動しています。
ゆくゆくは日本で働きたいと考えている外国人は増えてくると思います。この先ますます成長していく事業をともにやっていきたいと思う方がいれば、一度、ジャパンクリエイトを覗いてみてはいかがでしょうか。