世界基準の『JCSS校正』は国際的に認められた証。

株式会社NTS(現:ジャパンクリエイト キャリブレーション事業部)は、「硬さ」「力」「質量」「長さ」などを測る計測器や試験機が示す数値を測定し、トレーサビリティを保証する“校正サービス”を中心に行っています。

「JCSS(Japan Calibration Service System)とは、国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた校正機関に関する基準(国際規格ISO/IEC17025)の要求事項に適合しているか審査を行ったうえで、校正事業者を登録する制度のことです。JCSSのシンボルマークがついた校正証明書は、国際的に通用する公式文書として使用することができます」と小畑社長は確かな技術に裏打ちされた世界レベルの信頼性について話してくれました。

「実は、NTS(現:ジャパンクリエイト キャリブレーション事業部)は西日本の民間企業のなかでビッカース硬さ試験機のJCSS校正を行える、唯一の認定取得企業です。有難いことに高いリピート率で機械・自動車・繊維・化学などあらゆる企業様にご依頼を頂いています。“下支え”“縁の下の力持ち”“影の立役者”…そんなイメージで、派手ではないかもしれませんが、確実に日本にとって無くてはならない仕事をしています」と話は続きます。

世界基準の「JCSS校正認定取得企業」で身につくスキルもまた、世界で認められた技能といえます。「社員のみんなが胸をはれる、そんな会社でありたいですし、どこへ行っても恥ずかしくない技能を身につけてもらいたいと思っています。そのために必要な知識は惜しみなく提供していくつもりです」と社員のことを一番に考えていることがお話しの中からうかがえました。

アジアで唯一の日系校正会社として挑戦はつづく。

日本企業の進出が著しいベトナムへもいち早く進出を果しています。「海外事業『タンスイ・ベトナム』の展開は10年を越えました。ホーチミン市、ハノイ市に試験所の開設、ベトナム認定機関(AOSC)でのISO/IEC17025認定取得。ASEANの校正会社としてベトナムを中心に、インドネシア・マレーシア・フィリピン・タイランド・インド・ラオス・ミャンマーと、日系企業700社とお付合いをしています」と現在に至るまで、社長のパスポートは増刷しても10年もたなかったそうです。

「国際的に認められたことよりも、ベトナムで楽しそうに働いている社員の姿を見られることが何よりも嬉しいです。真面目に一生懸命取り組む彼らのおかげで、今があると思っています」と子どもの話をするような笑顔の小畑社長。
「私の誕生日のときにお祝いメッセージ動画をベトナムから送ってくれました。恥ずかしながら、パパと呼ばれています」と照れ笑いを浮かべていました。
社員同士の距離だけでなく、社長との距離も近いのが株式会社NTS。
あたたかい社風が好調な業績の原動力になっているようです。

「アジアで唯一の日系校正会社として、まだまだ挑戦は続きます。

今後は、タイ、マレーシア、インドネシアなどアジアを中心とした世界中での拡大認定を目指していく予定です」と意欲的に話してくださいました。
今後の展開も目が離せません。

技能だけじゃない、「人」が信頼をつくるんだと知りました。

「私自身、“校正”そのものに興味があったわけではありません」。
特別な知識や経験が必要と思われがちですが、「機械いじりが好き」な方や「ものづくりに興味がある」という方であればスムーズに始められる仕事だと言うスタッフの池田さん。ほとんどの方が未経験からスタートされたそうです。

株式会社NTS(現:ジャパンクリエイト キャリブレーション事業部)の研修はOJTが中心。先輩につきっきりで現場を回るところから始めます。
「とてもフランクで優しい方々ばかりなので、移動中からずっとしゃべり続けることも。業務のことはもちろん、漫画やゲーム、休日の話…男子校みたいなノリで気兼ねなくコミュニケーションが図れています」。
基本的には外出が多いようですが、社内をのぞくと冗談も飛び交う明るい職場。50代・60代のベテランが中心のこの業界では、20代・30代が中心なのはとても珍しいのだとか。

業務については、“やりやすさ”もあるそうです。
「私たちの仕事は計測器・試験機の校正。機械を会社へ持ち帰ることもありますが、ほとんどがお客様先で校正を行います。JCSS認定資格を取得しているので、どの現場へ行っても“任せるね”の一言で業務に取り組むことができます。信頼されているなぁ、と思うと同時に、“この信頼を守らなければ”と一層気持ちが引きしまる瞬間でもあります」。

世界で通用する技能をもつ株式会社NTS(現:ジャパンクリエイト キャリブレーション事業部)ならではの信頼感を肌で感じながらも、
魅力は別のところにもある、と話してくれました。

「機械を触るのは好きでした。だからこの仕事に向いている、といえばそうかもしれません。
でも、こ魅力はそこだけじゃない。お客様先で校正を行い、“ありがとう、助かった”と言われると達成感があります。また、定期的に訪問をするお客様も多いので、顔と名前を覚えてもらえるとやっぱり嬉しいですね。“世界基準の技能があるから”だけでは生まれない特別な瞬間。時間をかけて、誠実に取り組むことが信頼を生むのだと最近になって分かるようになりました。先輩方が引き継いできた信頼と実績、そして想いを次は後輩たちへつなげていくのが今後の目標です」。
コミュニケーションを積極的に図りながら、社内外で信頼と実績を積み重ねていく池田さんの笑顔に、株式会社NTS(現:ジャパンクリエイト キャリブレーション事業部)の明るい未来が映し出されていました。